比較

spec / 意図 / AI-native 開発の全体像。

三つの潮流が並走しています: SDD、IDD、そしてその名前を冠する製品群。このページで全体像を整理します。

SDD レベルは積み重なる — 各レベルは下のレベルの破綻を解決します。
IDD 流派は並列の選択 — 各流派は別の賭けをしています。混同しないこと。
01 · SDD

SDD — 投資の三段階

Birgitta Böckeler は SDD ツールが spec をどう扱うかについて三段階を観察しました。各段階は下の段階の破綻を解決する形で積み上がる。

LEVEL 1Spec-firstLEVEL 2Spec-anchoredLEVEL 3Spec-as-source各段階は下の段階の破綻を解決する形で積み上がります。
"Spec-as-source も、spec-anchoring すらも、MDD の硬直性と LLM の非決定性の両方を抱えうる — 非柔軟さと非決定性が同居します。"— Birgitta Böckeler · martinfowler.com
02 · IDD

IDD — 三つの流派

SDD のレベルが積み上がる関係なのに対して、IDD の流派は並列の選択肢です。これまでに三つを観察しています。命名は私たちが付けたものですが、流派そのものは現実に存在するものです。

A

Build-First IDD

visrow
強み
軽量、Agile/CI 文化に適合、ドキュメントの腐敗を避ける。
限界
意図はプロジェクト一つにつき一文書、再利用と階層は範囲外。
B

Implementation-Last IDD

m8a-io · r/IntentDrivenDev
強み
DDD/TDD の直観を拡張、検証駆動のコード品質は安定。
限界
意図は構造化されず、一つの束 (ファイル / schema / policy) として扱われます。
COURS

Tree-Structured Operational IDD

Intent-System (ours)
強み
ドメイン横断の意図再利用、プロダクト体験と技術の意図が同じツリー、既存 PR/issue 文化の上で動きます。
限界
前段の構造化が重い、使い捨てスクリプトには向きません。
03 · 関係

IDD と SDD の関係

GitHub Spec-Kit は IDD を SDD の上流として扱います。開発の共通言語はより高次に上がり、コードは last-mile のアプローチとなります。

顧客 / ステークホルダー何を達成したいか
IDD意図層 — 自然言語
SDDspec 層 — 実装に近い
CodeAI が生成、人間がレビュー
04 · 比較

一覧比較

SDDIDD (一般)Intent-System
真実の源spec一つの意図文書 / ファイル構造化された意図ツリー
主要言語技術的、実装に近い自然、顧客向け構造化 (Purpose / User / Means)
コード-spec 関係spec → code (レベル依存)intent → spec → codeintent tree → issue → code
鮮度レベル依存著者依存クローズアウトで強制
レビュー対象specintentintent diff + コード品質
FE & 技術意図対象外対象外同じツリー
ドメイン横断再利用通常一つの codebase通常一つの codebase複数のサブモジュール / ドメイン
運用ループ限定的限定的組み込み (review / closeout)
05 · Intent-System の位置

Intent-as-source

Intent-System は Tree-Structured Operational IDD の実装です。Tessl が spec を SSoT に据えるのに対して、私たちは意図を SSoT に据えます。

ここでいう意図はプロダクトのゴールだけではありません。採用したアーキテクチャやフレームワーク、Interface の契約、テキスト入力 UI のベストプラクティスといった「実装を縛る技術的な決定」も同じツリーに載せます。各 ISSUE には、その文脈に関係する意図だけが自動的に紐づくので、エージェントもレビュアーも、コードを書く前に「正しい実装とは何か」を同じ地図で見られます。意図をツリー化し関連付けることが、AI に対して正しい実装の地図とコンパスを渡すことであり、実装ミスのチェックも容易になります。

intent ツリー人間がキュレーション昇格 PROMOTEinferred → clarified → canonicalspec / issueintent から派生LLM 非決定性ここに閉じ込めますcodeラストマイル

Intent-System は SDD ツールと直交する — 同じプロジェクトで IDD レイヤに Intent-System を、SDD レイヤに Spec-Kit / Tessl / Augment Intent を走らせられます。

Intent-System を試す