spec / 意図 / AI-native 開発の全体像。
三つの潮流が並走しています: SDD、IDD、そしてその名前を冠する製品群。このページで全体像を整理します。
SDD レベルは積み重なる — 各レベルは下のレベルの破綻を解決します。
IDD 流派は並列の選択 — 各流派は別の賭けをしています。混同しないこと。
SDD — 投資の三段階
Birgitta Böckeler は SDD ツールが spec をどう扱うかについて三段階を観察しました。各段階は下の段階の破綻を解決する形で積み上がる。
"Spec-as-source も、spec-anchoring すらも、MDD の硬直性と LLM の非決定性の両方を抱えうる — 非柔軟さと非決定性が同居します。"— Birgitta Böckeler · martinfowler.com
IDD — 三つの流派
SDD のレベルが積み上がる関係なのに対して、IDD の流派は並列の選択肢です。これまでに三つを観察しています。命名は私たちが付けたものですが、流派そのものは現実に存在するものです。
Build-First IDD
Implementation-Last IDD
Tree-Structured Operational IDD
IDD と SDD の関係
GitHub Spec-Kit は IDD を SDD の上流として扱います。開発の共通言語はより高次に上がり、コードは last-mile のアプローチとなります。
一覧比較
| 軸 | SDD | IDD (一般) | Intent-System |
|---|---|---|---|
| 真実の源 | spec | 一つの意図文書 / ファイル | 構造化された意図ツリー |
| 主要言語 | 技術的、実装に近い | 自然、顧客向け | 構造化 (Purpose / User / Means) |
| コード-spec 関係 | spec → code (レベル依存) | intent → spec → code | intent tree → issue → code |
| 鮮度 | レベル依存 | 著者依存 | クローズアウトで強制 |
| レビュー対象 | spec | intent | intent diff + コード品質 |
| FE & 技術意図 | 対象外 | 対象外 | 同じツリー |
| ドメイン横断再利用 | 通常一つの codebase | 通常一つの codebase | 複数のサブモジュール / ドメイン |
| 運用ループ | 限定的 | 限定的 | 組み込み (review / closeout) |
Intent-as-source
Intent-System は Tree-Structured Operational IDD の実装です。Tessl が spec を SSoT に据えるのに対して、私たちは意図を SSoT に据えます。
ここでいう意図はプロダクトのゴールだけではありません。採用したアーキテクチャやフレームワーク、Interface の契約、テキスト入力 UI のベストプラクティスといった「実装を縛る技術的な決定」も同じツリーに載せます。各 ISSUE には、その文脈に関係する意図だけが自動的に紐づくので、エージェントもレビュアーも、コードを書く前に「正しい実装とは何か」を同じ地図で見られます。意図をツリー化し関連付けることが、AI に対して正しい実装の地図とコンパスを渡すことであり、実装ミスのチェックも容易になります。
Intent-System は SDD ツールと直交する — 同じプロジェクトで IDD レイヤに Intent-System を、SDD レイヤに Spec-Kit / Tessl / Augment Intent を走らせられます。